SENZOKU LAB.にコロナ禍のタイミングで入社した与那覇南美にインタビュー。彼女が入社して悩み苦しんだ理由と、3年目を迎える前に叶えた夢、そして今後の目標とは?
SENZOKU LAB. 3年目が悩んだ末に叶えた「Web制作の夢」
コロナ禍に見舞われた2020年、新卒でSENZOKU LAB.に入社した与那覇南美。彼女と初めて話した人は、おそらく十中八九「人当たりが良く控え目で、周りの人を立てられる女性」だと感じるでしょう。
生来の謙虚さで、このインタビューの問いかけに丁寧に答えを紡いでいた彼女が、無意識に声を弾ませた瞬間がありました。それは、新しく担当することになった仕事の話です。
「やっと、Web制作ができる!って…」。
思うようにスキルが伸びず、滞りを感じていたという与那覇は今、新しい技術を使ったWeb制作の現場へ足を踏み入れ、いきいきと働いています。停滞期に感じていたことや、今の仕事のやりがい、やりたいことを実現する秘訣について聞きました。

与那覇南美
2020年4月入社。県内の大学に在学中、プログラミングを学び、「ものを作れる人になりたい」とIT業界を志す。未経験からチャレンジできる環境と、他職種が1つのチームとして働く雰囲気に惹かれて、SENZOKU LAB.への入社を決めた。趣味は沖縄の伝統芸能である琉球舞踊。
2年目の後半からやりたかった仕事に関わる

与那覇さんは、コロナ禍での入社なんですね。研修などはリモートでの実施だったのですか?
はい。ちょうどコロナが流行りだして、緊急事態宣言が出た月の入社でした。もちろんリモート研修でしたし、しばらくは出社できず、画面越しでのコミュニケーションが続いたので、やはり不安でしたね。 とはいえ、当社は元々、沖縄にありながら東京などと仕事をしている会社なので、リモート勤務自体には慣れていて、ほかの会社に比べると充実した環境だったと思います。これから、遠方のクライアントとリモートで話すことが増えたら、入社時の経験が生きるかもしれないですね。
今後、クライアントとのやりとりが増えていきそうなのですか?
入社2年目の後半から、ECサイト構築プラットフォーム「Shopify」を扱うチームに配属されました。研修を兼ねて先輩たちのサポート業務に携われるようになっています。今は、フロントエンド技術をしっかり習得するために勉強しながら、少しずつ「Shopify」の概念や具体的なWebサイトの構築方法にふれさせてもらっているところです。
私はまだ、クライアントと直接お話しする機会はありませんが、先輩たちがクライアントの要望をくみ取って着実に形にしていくさまを見ていると、「いつかは自分も!」とわくわくしてきます。
新しいことへの挑戦を楽しめていて、素敵ですね。
仕事に限らず、新しいことにチャレンジするのが好きなんです。知らないことだらけでも、大変だと感じることはあまりないですね。「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」と思うタイプで、特に今は、入社当初からずっとやりたかったWeb制作の現場に配属されたことがとてもうれしくて…。「やっとWeb制作ができる!」「自分が作ったものが画面に出てくる!」と、毎日新鮮な感動を味わっています。
未経験からエンジニアを目指せる環境に惹かれてSENZOKU LAB.へ

入社当初からWeb制作に興味があったそうですが、Web制作をしたいと思うようになったきっかけは?
私は大学では観光学部にいて、沖縄の観光産業の現状や課題、観光経営学などを学んでいたんです。沖縄の観光振興に貢献できたらと思って入学したのですが、大学3年の後半に経験したプログラミングにすっかり魅了されてしまって。観光から一転、「IT領域でものを作って表現する人になりたい」と思うようになりました。
授業でプログラミングを知ってから、実際にWeb制作をした経験はありましたか?
独学ですが、たまにWebサイトやアプリを作っていました。とはいえ、ビジネスですぐに活用できる知識やスキルを持っていたわけではありません。なので、就職活動では、IT企業のフロントエンジニアを目指せることや、未経験からチャレンジさせてくれることを軸に志望企業を絞り込みました。
SENZOKU LAB.に入社を決めたのは、経験はなくてもIT領域で活躍したい人、エンジニアとして価値を高めたい人、とにかくITが好きな人を歓迎していたからです。エンジニアだけでWeb制作をしているのではなく、バックエンドのさまざまな職種の人たちと関わり合いながら、ひとつのものを作っていく環境にも魅力を感じました。
実際にSENZOKU LAB.に入社してみて、どうでしたか?
未経験者を歓迎して育てる方針だけあって、とても温かい社風だと感じました。「ここがわからないんです」という前に声をかけてくれる人も多い。だから、わからないことだらけで不安な時期は、とてもありがたかったです。すごく優しい環境の中で育ててくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。
沖縄で働く以外の選択肢は考えなかったのですか?
県外に出ることは、考えていませんでした。というのも、私は小学校4年生のときから、ずっと琉球舞踊をやっているんですよ。
琉球舞踊は沖縄で継承されている伝統舞踊で、独特の手の動きと身のこなし、鮮やかな衣装が特徴です。友達がやっていたのがきっかけでなんとなく始めて、もう十数年になります。今では私の生活の一部です。これからもずっと琉球舞踊を続けられるように、沖縄で働くことを決めました。
今は週に何度か練習があり、たまに舞台にも出ています。
やりたいことを言葉にしたおかげで停滞期を脱出
入社当初は、どんな業務からスタートしたのでしょう?
1年目はフロント周りの基礎的なスキルやノウハウを学びました。2年目に入ってから、進行管理に異動しています。この異動に関しては、人との接し方や気遣いの仕方などを評価されたと聞きました。 異動後は、エンジニアやデザイナーなど、開発側の人たちと関わる機会が増えました。彼らとコミュニケーションをとりながら、Web制作のおもしろさの一端を味わえているような気がしています。
その後、異動希望を出して、現在のポジションに配属されたのですね。
はい。進行管理の仕事自体はとてもおもしろく、やりがいも感じていました。一方で、「フロントエンジニアを希望して入社したのに、思うようにスキルが伸ばせていない」「このままではWeb制作に携われないかもしれない」と焦りを感じてもいたんです。
当時は、「進行管理に配属されたからには成果を出したい」と思う気持ちと、「やはりWeb制作がしたい」という気持ちとの板挟みでした。ずっと、モヤモヤしていましたね。 それで、上司との面談の際、思い切って「制作側に行きたい」と希望を伝えたんです。
やりたいことを「やりたい」と言うまでに、少し時間がかかってしまいましたが、遠回りの原因をどう分析していますか?
社会人2年目まではわからないことだらけでした。だから、社会人としてのマナーだったり、最低限の業務スキルやビジネス基礎力だったりを身につけなければならないという責任感で、いっぱいいっぱいになっていた。周囲に後れをとらないよう早く一人前になろうとして、目の前のことに一生懸命になりすぎていたんだと思います。
SENZOKU LAB.は、社員の声に耳を傾けてくれる社風なのに、なかなか自分に自信が持てず、「新しいことにチャレンジしたい」と伝える積極性を持つことができませんでした。
自分で踏み出せた大きな一歩ですね。誰かに悩みを相談したり、アドバイスをもらったりはしましたか?
上司に異動希望を伝えるまでは、自分でもどうしたいのか、どうするべきなのかがはっきりしていなかったこともあって、一人で悩みを抱えていました。自分の心と向き合い続けて、やっと答えを見つけた感じです。
思えば、そんな私の様子に気づいていたのか、「何か困っていることはない?」と声をかけてもらうことは多かったです。業務以外でも仲間を気にかけ、心配してくれる人が多いのは、SENZOKU LAB.ならではかもしれませんね。 今は、一番接する時間が長いチームメンバーに、よく話を聞いてもらっています。
クライアントのために試行錯誤できるエンジニアになりたい

「Shopify」のWeb制作の現場では、どんなことにチャレンジしたいですか?
今はまだ、本当にさわり程度です。だから、具体的にどんなスキルが身につくのか、学んでいる技術を使って何ができるようになるのか、具体的にイメージできていないところも多くあります。まずは、先輩たちがやっているように、どうすればクライアントにとって使いやすいものができるかを徹底的に追求し、試行錯誤を繰り返す妥協のないエンジニアになりたいです。 いずれは幅広い制作案件に携わりたいですが、まずは「Shopify」を深く知り、技術をしっかり身につけたいと思っています。
学生の前で話をすることもあるそうですね。
さまざまな地域へ足を運んで、学生の皆さんにITの魅力を伝えるプロジェクトに声をかけてもらって、参加しています。前は沖縄の離島にも行ったんですよ。 これから社会に出ようとする学生の皆さんに、私の話がどこまで役立つかはわかりません。でも、「SENZOKU LAB.で働くのはおもしろそうだな」「やってみたいな」と思ってもらえたらうれしいです。悩みながら壁を乗り越えてきたことや、やりたいことに挑戦していることを伝えられたらと思っています。
最後に、SENZOKU LAB.で働きたいと思っている人に、メッセージをいただけますか?
私は実践的なスキルがほぼない状態で入社して、やりたいことをしばらく表現できずにいました。でも、SENZOKU LAB.が社員の声に耳を傾け、希望をできる限りくみ取ってくれる会社で良かったです。
ぜひ、やってみたいこと、挑戦してみたいことを言葉にしてみてください。きっと、自分らしく働ける場所が見つかると思います。